神様の計画は計り知れない

さて、先日ハレルヤを歌ったと書きました。
談話室と1階のホールの二箇所で歌いました。


夕方であったこともあり、宣伝もあまりしてなかったので
聞きに来た人はほとんどいませんでした。



聖歌隊のK谷一家に応援を頼み歌ってもらったのに、
さびしい観客で申し訳ないなぁと思っていた私でした。


ところが、今日、思いがけないことがわかりました。


実はあの日、歌を歌っていた中に
初老の男性がいました。
メゾソプラノのパートでした。


よく、病棟で見かけるおじさんなので、
てっきりボランティアだと思っていたのですが、
実は、患者さんの家族でした。


その男性の妻は私たちが歌った談話室のすぐ横の
病室にいました。
内部的な情報を総合すると、多分、
余命1ヶ月をきった方だと思います。



ハレルヤを歌った日、実は彼らの結婚記念日でした。



妻は病室から出れない状況であったけれども
夫とその仲間が歌う「ハレルヤ」は
とてもよく病室に響き、大変喜んでいたそうです。


そしてその男性も妻に結婚記念日のプレゼントができて
とても喜んでいたそうです。


あの日、歌を歌う私たちの前に
観客は少なかったけれど、
もっとも歌を聴きたいと思っていた観客の耳に届いていて
そしてそれが、心から喜ばれていたことは、
きっと神様しか知らなかったんだろう、と思います。



私たちの目には見えなかった観客が、
神様がもっとも歌を聴かせたいと
思っていた人物だったということに、
神様の計画って、やっぱり計り知れないと思うのです。