絶望から希望へ

長男は去年ぐらいまで、


「僕の人生にいい事なんか全然無い。」


「どうせ無理だし、そんなことしても何にもならない。」


と非常に世の中を悲観したクソガキでございました。
ついでに言うと、私が、
「ご飯が食べれるだけでもいい事なんだよ」とか
言ったって、そんなの全然効果がなく、
なんとなく、自分の人生を悲観してたクソガキでございました。


まぁ、イジメにも合ってたし、
そういう悲観的な気持ちになる日も
あったんだろうなぁって思います。


先日、そんな長男の成長を感じた事がありました。


体育の授業の後、
鉄棒の練習をする長男を
悪ふざけで邪魔をした子がいるらしく、
長男が手を滑らせて後頭部を打ったそうです。


大変申し訳ありませんと、学校やその子の母親から
謝罪の電話がありました。


まぁ、子供同士、よくある事なので
特に気にせず、「まぁ、何でもなかったんで、
気にしないで下さい。」と電話を切りました。


すると、長男が
「あのね、先生の話はちょっと違うんだよ。」
といい、その時の事をこう話した。


「あのね、僕は鉄棒で出来なかったから、
授業の後、練習してたんだよ。そしたら、
○○君が、『どうせそんなの練習したって出来ないよ。』
って言ってきたんだ。でも、僕は、頑張ったら出来るって
知ってるから、そういうの無視してたら、ドンって
突き飛ばしてきたんだよ。」


これを聞いて、私は泣きたくなるほど嬉しかったです。


「頑張ったらできるって知っている」


こんな言葉が長男から出てくるとは思いもしなかったので、
思わず、


「どうして、頑張ったら出来るって知ってるの?」


と聞いてしまいました。
すると長男は、自分が一輪車に乗れない時、
どうしても乗りたくて、毎日毎日、ひたすら練習していたこと、
そして、気が付いたら学校で一番一輪車が上手になっていたこと、
また、ひとつも泳げなかったけど、毎週スイミングに通うことで
泳げるようになったことなど、自分が頑張ることで
出来るようになったことが沢山ある事を話してくれました。


その話を聞いて、わたしは、
長男はエリクソンの発達課題の
勤勉性VS劣等感で、勤勉性を獲得できたんだナァって
思いました。


長男は劣等感の方を多く経験していたので、
このまま絶望的な思考で行くかと思いましたが、
達成感を味わうことで劣等感を克服し、
勤勉性を獲得できたんだなぁって思いました。


そういえば、先日も、長男はこんな事をいいました。


「今日は超ラッキーな日だ。小遣い日だし、
 小学校5年生の発売日だし・・・・(中略)
 寝る場所もあるし、ご飯もある。
 探せばいっぱいラッキーがある!」



いつまでもこの思いを忘れないで欲しいと思いました。
もちろん、これから思春期なので、
こんなポジティブにいくわけないですが・・・・。